『ジョーカー』続編公開!ジョーカーに匹敵?悪役が魅力の映画10選

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この秋、5年のときを経て世界的に反響の大きかった『ジョーカー』の続編、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が公開されます。

ジョーカーと言えば、バットマンの敵役として有名な個性的で魅力ある悪役キャラクターですが、

他にも悪役が有名な映画ってある?

と気になっている方も少なくないはず。そこで今回は、悪役が魅力の映画10選をご紹介していきます。

悪役が魅力の映画10選

これまで観てきた映画の中で印象に残った悪役や世の中の評価を総合して、悪役10人を選びました。

ここからは悪役の特徴や魅力を紹介していくよ。

ハンニバル・レクター『羊たちの沈黙』

映画を観たことはなくても「ハンニバル」や「レクター博士」という人物名を聞いたことがある方も少なくないでしょう。

ハンニバル・レクターが初めて映画に登場するのは、『羊たちの沈黙(1991年)』というサイコサスペンスです。

レクターの魅力は、元貴族であるがゆえの優雅さと医者になれるほどの博識さ。また芸術面にも明るく自らが描いた絵画(独房の壁に飾られている)はプロ並みという、どこをとっても完璧な人物に一見思えます。

しかし一方で、殺害した人の臓器を食べる(「ハンニバル」の由来はここから)という残虐性を持っており、そのギャップがとてつもないカリスマ性を放っています。

レクターを主軸とした作品は『ハンニバル』や『レッド・ドラゴン』などシリーズ化されていて、数々のスピンオフ作品も誕生しているよ。

ダース・ベイダー『スターウォーズ』

『スターウォーズ』シリーズのダース・ベイダーといえば、特徴的な黒いマスクとともに登場シーンで流れるテーマ曲がとても印象的です。

映画の『スターウォーズ』シリーズは3作品ごとの3部作になっており、第一部のエピソード4~6(1978年~1983年)、第二部のエピソード1~3(1999年~2005年)、第三部のエピソード7~9(2015年~2019年)という時系列が前後した順番で製作されています。

第一部でダース・ベイダーは恐怖により銀河を支配している銀河帝国の暗黒卿として登場し、悪の象徴のような存在として描かれています。

一方で、第一部よりも過去を描く第二部では、天性の才能を持ち合わせたジェダイの騎士がなぜダース・ベイダーという暗黒面に落ちてしまったかがフューチャーされているよ。

シリーズ作品を見るにつれて恋をする人間味溢れる姿も見られ、アンチヒーロー的な存在だったんだと認識する最後まで目が離せなくなる構成です。

ターミネーター『ターミネーター』

『ターミネーター(1984年)』の悪役といえば、2作目の『ターミネーター2(1991年)』に登場する液体金属で構成されたT-1000(ロバート・パトリック)のイメージが強いのではないでしょうか。

引用元:MOVIEWALKER PRESS

アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800は味方のターミネーターだと思っている方も多いかもしれません。

たしかに、『ターミネーター2』でT-800は味方ですが、1作目の『ターミネーター』での悪役っぷりは見事です。

マッチョのサイボーグがどこまでも追いかけてくる姿は怖かったよ。

1作目の『ターミネーター』を観ていると、恐ろしかったT-800のおちゃめな面やラストシーンの溶鉱炉に沈んでいく心に響くシーンが見られる『ターミネーター2』の面白さが際立ちます。

ゾーグ『フィフス・エレメント』

ブルース・ウィリス主演でミラ・ジョヴォヴィッチの名を一躍世界に知らしめた『フィフス・エレメント(1997年)』に登場する悪役ゾーグ。

演じるのは数々の作品で悪役を演じる名バイプレーヤーのゲイリー・オールドマンです。

『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラック役といえばピンとくる人も多いかもしれませんね。

『フィフス・エレメント』では頭の半分を剃り透明のカバーで覆うという奇抜なファッションをしており、キャラクターが立ちすぎています。他の映画では抑えた演技も多い中はっちゃけキャラなのも面白いですよ。

ジェイソン『13日の金曜日』

13日が金曜日だといつもどうしても連想してしまうジェイソン。

ホッケーマスクを被ってチェーンソーで襲い掛かってくるイメージが強いですが、実は基本シリーズの作中でジェイソンがチェーンソーを使用したことはなく、マチェットや斧などの打撃系武器を好みます。

『13日の金曜日(1980年)』シリーズで初期のジェイソンはたしかに人間だったはずなのですが、シリーズを重ねていくごとに人ならざるものへと変化していくところはおもしろいです。

近年では同じ殺人鬼のフレディとの対戦カードが作られたよ。

作中ではジェイソンのうっかりシーンが見られることもあるので、探してみてください。

フレディ・クルーガー『エルム街の悪夢』

『エルム街の悪夢(1986年)』に登場するフレディ・クルーガーは、眠っている人の夢に出てきて手にはめた鉤爪でターゲットを引き裂くスタイルの悪霊系の殺人鬼です。

夢でやられた傷は現実でも起きて死に至るのが、「どこに逃げればいいの?!」といった理不尽さを感じます。

夢の中では基本的に不死身なので、倒すためのちょっとした謎解き要素も映画を鑑賞する上でおもしろさのひとつです。

ヴィンセント『コラテラル』

トム・クルーズが初めて本格的な悪役を演じた映画『コラテラル(2004年)』のヴィンセント。

一晩で複数の殺しを依頼された殺し屋が、移動の足として流しのタクシーを拾ったところから物語が始まります。

いつも世界の危機や仲間の窮地を救っているトム・クルーズがターゲットを殺しまわる姿は、正直さほど普段の戦闘シーンと変わらない印象です。

しかし、たまたま拾ったタクシードライバーを理不尽にも連れまわす謎の精神性、殺しという仕事に徹しているかのように見えてどこかずれている感じが、トム・クルーズの珍しい姿を観られたと感じました。

アニー・ウィルクス『ミザリー』

ここまで紹介してきた悪役はどちらかというと動的なタイプでしたが、『ミザリー(1991年)』に登場するアニー・ウィルクスはじっとりとした静的タイプの悪役です。

本作は先にスティーヴン・キングの小説から見ていたのですが、原作に引けをとらない陰湿な悪意をまとった人物像をキャシー・ベイツが見事に演じています。

一見優しそうな元看護士ですが、人を痛めつけたり殺したりすることになんの感情も抱かないサイコパスな姿が、現実でも日々起きている事件の犯人のようでじわじわ恐ろしさを誘います。

普通そうな人が豹変すると怖いよね。原作だとよりアニーの怖さがよりわかるからおすすめだよ。

マレフィセント『眠れる森の美女』

実写版でアンジェリーナ・ジョリーが演じるマレフィセントをご存じの方も多いでしょうが、ここはあえて長編アニメ『眠れる森の美女(1960年)』に登場するマレフィセントを推したいです。

ストーリーの始まりは、マレフィセントがオーロラ姫の誕生パーティーに招かれていないことに腹を立て、「オーロラ姫が16歳の誕生日の前に糸車の針に指を刺して死ぬ」という祝い(呪い)の言葉を送るところから始まります。

そんな生誕祭から16年ほどの時が経ち、マレフィセントは自分の城にいる醜い獣たちの軍勢に姫を探すように命令しますが、彼らが探していたのは赤ん坊という結末。

なんやかんやで最終的には自らがドラゴンになって姫を取り戻そうとする王子と対峙して破れますが、どこまでいっても甘さや弱さを見せない強い悪役がすがすがしいです。

蓮実聖司『悪の教典』

『悪の教典』はミステリーやホラーを多く手掛ける貴志祐介原作のサイコホラーです。

物語の主人公、高校の若手英語教師・蓮実聖司は生徒や保護者にも人気の先生ですが、その正体はサイコシリアルキラー。

この作品は原作を好きだっただけに実写化されることに不安でしたが、ふたを開けてみれば、主人公の蓮実聖司を演じた伊藤英明はイメージ通りで爽やかなサイコ野郎そのまま。

行動うんぬんよりも笑っているのに目の奥が笑っていない演技が良かったよ。

【おまけ】憎めない悪役が登場する映画

泥棒コンビ『ホーム・アローン』

『ホーム・アローン』といえば、小さいケビン(マコーレー・カルキン)が大きな家のあちこちにトラップを仕掛けて泥棒を迎え撃つ姿が楽しいハートフルなコメディ映画です。

クリスマス休暇の空き巣を狙うハリーとマーヴの強盗コンビが、たったひとりで家を守るケビンの作った罠にはまっていく姿は爽快でした。

どう見ても実際に起きたらめちゃくちゃ痛いトラップはたくさんあるのですが、それをコミカルにリアクションしている強盗コンビの姿は最高におもしろいです。

強盗コンビの兄ハリー役のジョー・ペシは、『グッドフェローズ』でやたら人を殺す残忍なマフィアの構成員役をやっていただけに、『ホーム・アローン』でのコミカルさは見事だなと思います。

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