『ジョーカー』続編公開!前作見どころや歴代ジョーカー俳優は誰?

映画

バットマン・シリーズの悪役として登場するジョーカーを主人公とした映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞するなど高い評価を得た前作『ジョーカー』から、5年の時を経てこの秋公開されます。

新作を観る前に、前作のあらすじや見どころを押さえておくとより楽しめるよ。

歴代の実写版ジョーカーもご紹介しているので、合わせてご覧ください。

『ジョーカー』のあらすじや見どころ

いよいよ5年の時を経て公開される『ジョーカー』続編、『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』

前作では普通の青年からジョーカーが誕生した切なく悲しいラストが印象的でした。

続編を鑑賞する前に、前作をおさらいしましょう。

前作『ジョーカー』のあらすじ

アーサーはコメディアンを夢見て派遣ピエロの仕事をしている穏やかな青年。いつかテレビにも出れるようになりたいと願い日々を過ごしているが、緊張すると笑いたくなくても笑ってしまうという持病を抱える彼に対して、母親や職場の人間を含めた周囲の人々は優しくない。

街の治安の悪さから望まずとも暴力に巻き込まれることもあり、次第に精神を蝕んでいくアーサーは・・・。

映画『ジョーカー』の見どころ

前作の見どころは、どこにでもいる繊細な心を持つ普通の青年が「ジョーカー」という悪のカリスマになる過程を描いた心理描写です。

主人公のアーサーはコメディアンを目指す心優しい青年ですが、家庭環境や職場での扱い、また不運が積み重なることで精神的に追い詰められていきます。

その姿は見るものの心を揺さぶり、単なる悪役ではなく身近でも起きかねない環境が生んでしまったモンスターのようだね。

実写版・歴代ジョーカーを演じた俳優は?

ピエロ

バットマンシリーズやスピンオフ作品など、歴代のジョーカーを演じた俳優はいずれも名優揃いです。

出演した映画タイトルやエピソードなどご紹介していくよ。

初代ジョーカー、ジャック・ニコルソン

1989年に公開された映画『バットマン』で実写版の二代目ジョーカーとして登場したのがジャック・ニコルソン。

ジャック・ニコルソンといえば、アカデミー賞のノミネートや受賞歴は数多く、『シャイニング』ではタイプの違った悪役を演じた名俳優だよ。

本作はファンタジー作品も多いティム・バートン監督ということもあって、遊び心があってコミカルなジョーカーになっています。

それこそ、まさに道化のピエロという言葉がぴったりのジョーカーです。

アカデミー賞を最多3回受賞、ノミネート数は8回の名優ジャック・ニコルソン

ジャック・ニコルソンはデビューから今日に至るまでに、合計12回もアカデミー賞にノミネートされ、そのうち3回は受賞(主演2回、助演1回)という輝かしい記録を保持。

演技の幅も広く、『シャイニング』のような次第に精神が崩壊していく狂気的な男から『恋愛適齢期』で演じた恋に悩むプレイボーイなど、さまざまな役柄を演じています。

『シャイニング』で壁から顔を出したアップの画像はものすごく迫力があったよね。

ジョーカー役でアカデミー賞受賞、ヒース・レジャー

『ダークナイト』(2008年)でジョーカーを演じたのがヒース・レジャー。

それまでどこかコミカルな雰囲気をまとっていたジョーカーが一気に狂気的でどこか歪な恐ろしさをまとい、暴力的な危うさが終始漂います。

ヒース・レジャーは役作りでメイクにもこだわっていて、いつキレるかわからない狂った男が見事演出されていると感じました。

早すぎる死、そして死亡後にアカデミー賞を受賞

なんといっても衝撃的なのが、撮影後にヒースが急死してしまうこと。死因は急性薬物中毒による事故死で、28歳という早すぎる死です。

それでも、死亡後に開催されたアカデミー賞ではアカデミー助演男優賞を受賞したよ。

なお、『ダークナイト』で監督を務めたクリストファー・ノーランは、ヒースとの関係性を慮って次作の『ダークナイト ライジング』にジョーカーの登場シーンを作りませんでした。

新しいジョーカー像を演じる、ホアキン・フェニックス

これまであくまでバットマンの敵役として登場していたジョーカーを主役として描いた作品『ジョーカー』(2019年)。

アカデミー主演男優賞受賞の他、数々の賞を受賞した『ジョーカー』はこれまでのジョーカー像とは一風変わった世界観で、生活に苦しくても繊細で優しいどこにでもいそうな青年が次第に悪のカリスマへと担ぎ上げられる様をホアキン・フェニックスが見事に演じています。

最初から最後までただただ悲しすぎる、あくまでまわりの環境のせいで誕生させてしまったモンスターのように感じました。

キャリアは子役からスタートの芸能一家

ホアキン・フェニックスは兄・姉・妹も若くして芸能活動を始めた芸能一家です。

有名なのは兄のリヴァー・フェニックスで、『スタンド・バイ・ミー』で一躍時の人となりました。

残念ながら23歳で亡くなっていますが、もしご存命ならあのルックスと存在感で素晴らしい俳優になっていたのではないでしょうか…。

ジョーカーの人物像は?時代に合わせた変遷の歴史

映像歴史

1940年にアメリカンコミックから始まった「バットマン」で、犯罪の首謀者として描かれたジョーカーは当初一話限りで死ぬ予定だったそうです。

その際は死を回避したジョーカーも時代の変遷とともにキャラクターが微妙に変化していき、大別すると以下の2パターンに分かれます。

  • サイコパスキャラ:兵器や化学工学等の専門知識を有し、ブラックユーモアを持つサディスティックタイプ
  • ピエロキャラ:いたずらがメインの人畜無害なポップな泥棒タイプ

その時代の社会情勢や監督のスタンスでも分かれてくるので、同じキャラなのにおもしろいですよね。

他にもこんな人たちが!ジョーカー役を演じた俳優たち

カチンコ

バットマンのスピンオフ映画やドラマなどでも、それぞれ個性的なジョーカーが誕生しているよ。

  • TVシリーズ『怪鳥人間バットマン』(1966~1968年):シーザー・ロメロ(初代ジョーカー)
  • 『スーサイド・スクワッド』 (2016年)および続編:ジャレッド・レト
  • ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』(2014~2019年):キャメロン・モナハン
  • THE BATMAN-ザ・バットマン- (2022年):バリー・コーガン

主役のバットマンだけじゃなく、ジョーカーや他のキャラクターに注目して観るのもおもしろいよ。

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