【ネタバレ注意】映画「セブン」衝撃のラストシーンやみどころを解説

映画

1996年に公開され、4週連続で全米興行成績1位に輝いた大ヒット映画『セブン』。

サイコホラーの要素も強く、「グロいシーンはちょっと苦手・・・」という人も少なくないでしょう。

しかし、本作はただ恐ろしいだけでなくストーリー性や演出も十分おもしろいので、ぜひそういった点も見ていただきたいです。

今回は、『セブン』のみどころやあらすじを解説していきます。

ベテラン刑事と若手刑事が猟奇殺人事件に翻弄されていくサスペンス

引用元:amazon

映画『セブン』は、定年退職を控えたベテラン刑事・サマセット(モーガン・フリーマン)と、殺人課に配属されたばかりの血気盛んな若手刑事・ミルズ(ブラッド・ピット)が謎めいた猟奇殺人事件に翻弄されていく、ホラー要素の強いサスペンスです。

次々と被害者が登場することになりますが、その手口の残忍さから犯人像を辿っていき、ついには犯人が現れるのですが・・・。

▼『セブン』のみどころ

それでは解説していきましょう。

「暴食」「強欲」犯行のモチーフになった七つの大罪とは?

1件目の被害者は100キロを優に超える大柄の男性で、手足を縛られながら無理やりパスタを食べ続けさせられるという信じられない状況で亡くなっていました。

さらに2件目の被害者の弁護士は、自らの腹の肉を切らされているという、常軌を逸した犯行が続きます。
博識なサマセットは2つの事件の共通点が「七つの大罪」にあると推測。

続く3件目でも七つの大罪に関連づけられた犯行であったため、ただの殺人事件ではないと警戒度を上げていきます。

▶七つの大罪とは:キリスト教において人が罪を犯す根源とされる欲望や感情を表したもので、以下の七つの罪が存在します。

  • 傲慢:pride
  • 強欲:greed
  • 嫉妬:envy
  • 憤怒:wrath
  • 色欲:lust
  • 暴食:gluttony
  • 怠惰:sloth

しかし、ミルズはただのサイコ野郎だと判断し、犯人を軽んじてしまうのです。

観客を終始不安な気持ちにさせる視覚効果

本作は、全編を通して意外にもそこまで残酷な映像シーンはありません。

ただし、一瞬映る写真やどのような犯行かを語る役者たちのセリフから脳内で保管されて、ものすごく恐ろしい事件が起きたと想像してしまう手法はすごいです。

冒頭からずっと雨や曇天のシーンばかりなので、自然と観客は不安な気持ちにさせられる効果も抜群です。

また、時折メトロノームの音やバッハのG線上のアリア(図書館シーン)が流れてくることで、少し心を落ち着かせたあとに残酷なシーンが出てくるという、緩急の付け方は秀逸です。

グウィネス・パルトローの儚げな美しさ

ブラピの妻役で登場するグウィネス・パルトロー。

『セブン』出演前はそこまで有名ではありませんでしたが、本作で魅力にやられてハマりました。当時のアメリカ映画で彼女のような儚い系の美人をあまり見たことがなかったので、非常に印象に残っています。

本作では重要なキーパーソンとなる彼女ですが、のちに『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー主演女優賞を受賞するなど、やはり魅力のある役者さんなのでしょう。

ちなみにグウィネス・パルトローが主演の『スライディング・ドア』や『愛しのローズマリー』は、キュートさが際立っていておすすめです。

監督はデビッド・フィンチャー

監督は、1992年『エイリアン3』でデビューし、本作で一躍脚光を浴びたデビッド・フィンチャー。

過激なストーリーや凝った演出に定評があり、ブラッド・ピットとはのちに『ファイト・クラブ』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でもタッグを組みます。

サスペンスとサイコホラーが混ざり合った作品が多く、どれも演出が見事です。

映画『セブン』のあらすじ

一週間後に定年退職を控えたベテラン刑事サマセット。転属したての血気盛んなミルズ刑事とともに殺人現場に向かうと、そこには巨漢の大男がテーブルに置かれたパスタの皿に顔を突っ伏して死んでいるという奇怪な死体が。

どうも普通の事件ではないと睨んだサマセットは定年前にする仕事ではないと身を引こうとし、新人がやるには危険だとミルズにもこの件から手を引かせようとします。

しかし、元々刺激的な事件を担当したかったミルズは納得せず、そうこうしているうちに第二の殺人事件が起こることで連続殺人の様相を呈していき・・・。

箱の中身は?救いのないラストがトラウマレベル

※ネタバレ注意!

「暴食」「強欲」「怠慢」と犯人からのヒントが残されていたことから七つの大罪に関連して犯行を行っていることを突き止めるサマセットとミルズ。その後も「色欲」「傲慢」にまつわる死体が見つかり、残すところあと2つ。そんな中、犯人が自ら出頭してきます。

「残りの死体がどこにあるのか教える」

その言葉にしたがってサマセットとミルズは車を走らせ、行きついた先は砂漠のど真ん中。犯人の言う通りにミルズと犯人は外へ出て車から離れます。

そこへ1台の宅配便が。配達人に渡された小さな箱をサマセットが確認しますが、時同じくして犯人は箱の中身はミルズの妻・トレイシーだと告げます。サマセットの静止むなしく、ミルズは犯人を銃殺してしまうのです。

作品詳細

原題:Seven/Se7en(作中表記)
公開日:1996年1月27日
監督:デビッド・フィンチャー
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
出演:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロー、ケビン・スペイシー

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